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【インデックスの使い方も】万年筆やハンコとの相性は?MDノート<文庫> をレビュー!

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先日、数年ぶりにMDノートを買いました。

というのも実は今までに何度か使ったことはあったんです。学生の頃からノートが大好きだったので、LOFTや東急ハンズで売られているようなノートはほぼほぼ試したことがあります。(紙オタク)

しかしその頃は万年筆なんて大人の筆記具はもちろん使ったことがなくて、「juice up」というボールペンにどハマりしていた頃でした。(もちろん今でもjuice upは大好き)

まっしろなMDノートにはクリアなLAMYが似合う

で、メインで使用する筆記具が万年筆となったいま、ノート選びが昔以上に難しくなったことは言わずもがな。

紙質をちゃんと見極めなければ、インクがぼやぁっと滲んだり、裏にしみちゃったり。

しかもそれが万年筆の種類やペン先の太さ、さらには使うインクの色などによって「この組み合わせは滲まないけどこの組み合わせだと使い物にならない」なんてことが起こってしまうわけです。

なので実際、MDノートのレビューを読んでみても

「極上の紙質!万年筆ユーザーは絶対買うべきです!」

「全然ダメ。インクが1時間経っても乾きません」

…と、人によってバラバラ。

とりあえず物は試しにと、不安な気持ちを抱えつつ私も一冊買ってみました。

結論から申し上げます、「最高」です。

一般的なノートとはひと味違うこだわりの方眼。

よく見るとMDの方眼は一つひとつのマスの上部に隙間があいています。

これは昔の原稿用紙をイメージしたデザインだそうですが、これの何がいいかって方眼ノートあるあるの圧迫感が軽減されるんですよね。

少し風通しが良くなるというか、余白のような心地よさがあります。

罫線の色味も淡く薄い水色で、書いた文字の邪魔をしない存在感控えめな感じが推しポイントです。

方眼なんて薄ければ薄いほど良いと個人的には思っています。

まっしろに洗練された究極にシンプルな表紙

MDノートは表紙も独特。

古書のように巻かれた薄いグラシンペーパーを外すと、まっしろに無垢な表紙が現れます。

これは厚紙のような紙質で、シンプルな表紙には小さく活版のように凹みで「MD PAPER」の文字。

実際汚れやすいのでMDノートには別売りのカバーをかけて使用する方が多いとは思うのですが、この究極まで余計なものを削ぎ落としたデザインが私はたまらなく好きです。

付属のインデックスシールの使い方をご紹介!

そしてMDノートには、自分でカスタムして使えるインデックスシールが付属しています。

付属品とは思えないほどお洒落なインデックスなのですが、公式HPにも使用例が載っていなかったので、少し私の使い方をご紹介。

私はMDノートを「勉強ノート」のように使う予定で、具体的には読書中に初めて知った単語だったり知識だったりを書き溜めて、「あぁこの頃はこれを知らなかったんだな」と、“今まで知らなかったことを知る”ノートにしたいと思っています。

となると「IDEA」でも「DIARY」でもないなぁ…と、一番下のシールだけ使うことに。

MDの雰囲気に合わせて、私もハンコで仕上げてみました。使用したのは大好きな36サブロさんのイロハ印と、お持ちの方も多いShinyの日付スタンプです。

「VOLUME」は一冊目なのでイロハ印で「イチ」。「START」には使い始めの日付でスタンプをポンと。

そして「FROM THE LIBRARY OF」はこの場合蔵書票のような意味合いで、「〜の本」みたいに使うそう。(気になる方は「book plates」で検索してみてくださいね)

手書きでここに自分の名前を書いている方が多かったので、私も自分の名前をイロハ印で押してみました。

なかなか雰囲気のある仕上がりになって気に入っています。こういう地味な作業って楽しいですよね。

実際に万年筆とハンコを試してみた

それでは早速、スタメン文具たちをMDノートに試してみました。使用したのはこちら↓

  • 上:万年筆/LAMY Safari Mニブ インク/色彩雫 冬将軍
  • 下:万年筆/kaweco collection EFニブ インク/浮世絵インク 北斎錆緑
  • 吹き出し:ボールペン/juice up 0.3 ブラック
  • スタンプ台:シャチハタ

まず一言、めっちゃめちゃ良いです!

色彩雫が裏に抜けるというレビューもあり心配していましたが、私の場合は全く問題ありませんでした。抜けゼロ、裏染みゼロ、広がりゼロで、完璧です。

インクがなかなか乾かないのが大嫌いな私なので速乾には結構厳しい方だと思うのですが、全然気になりませんでした。

斜めに傾けても、まだ乾いていない時特有のツヤツヤ感もなく、すぐ紙にスゥッと吸収されマットな状態に。

でも北斎錆緑のレッドフラッシュはかなり分かりにくいですね。インクの濃淡を楽しむだけなら十分な紙質ですが、正確な色合いまで堪能するなら神戸派計画のグラフィーロや、ニーモシネの方がおすすめかもしれません。

気になる裏抜けは…?

光に透かして裏から見てみるとこんな感じ。

どうです?万年筆のインクもシャチハタのインクも全然染みていないですよね!これはものすごく嬉しい。

これなら両面に万年筆で日記を書いたりすることも余裕でできそうです。

スタンプ台は裏抜けしやすいシャチハタでこの感じなら、裏抜けしないと評判なバーサマジックを使えばさらに気にならなくなりそうですね。

万年筆もハンコも使える紙は本当に貴重。

ちなみにそんな私が気に入って使っているノートは「ニーモシネ、能率手帳、ロイヒトトゥルム、ライフノーブル」です。

グラフィーロは色が綺麗に出ますが万年筆インクの乾きが遅く、ハンコに至ってはシャチハタを使ってもバーサマジックを使っても丸一日乾かなかったので、今はインク色見本として使っています。

最後に

まさに「書く」が愉しくなるMDノート。

今年の一月はMDペーパーが15周年を迎えるということで、東京をはじめ海外でも特別イベントが開催されるそうです。なんでもMDノートの表紙がリニューアルされるんだとか。(自分で絵が描ける表紙に変わるそうですが、個人的にはそこまで舞い上がらない内容…)

とはいえMDが愛されて15周年とはおめでたい。こういうイベントや限定商品は大好きなので、予定が合えば東京に参戦してみたいなと思っています。

MDノートの使い方が定まったら、また記事にしますね。

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