もう2023年も明けてしまいましたが、実はちゃっかり2022年限定カラーのkawecoをゲットしておりました。
今まで万年筆はLAMY Safari、kakuno、preppyといずれも万年筆の中ではカジュアルなものしか使ってこなかった私にとって、初の一万円超えの万年筆。(税込13,200円)
「筆記具に一万円…!?」ともちろん即決はできなかったのですが、限定にはめっぽう弱いのが乙女心&ヲタク心。
東京駅に立ち寄った文具屋で実物を目にした時、この美しく輝く宝石のようなルビー色と高級感溢れる金色のニブにもはや一目惚れ。
迷いに迷った末、「誰かに買われてしまう前に…!」と、そのままお迎えしたのでした。
金ペンと遜色ない滑らかな書き心地と美しいデザイン
kaweco collectionのニブ(ペン先)の素材はスチール。
あの有名なLAMY Safariのニブと同じ素材です。
いや、同じ素材なはずなのに…実際に書いた時、明らかに書き心地がLAMYと違うんです!
LAMYは鉛筆のようなカリカリ感があって、kawecoはぬるぬると滑らかに出てくる感じ。
「書く」というよりかはインクが紙に吸い寄せられていくような感覚でした。
もちろんボディの素材が両者違うのも影響はあると思います。
LAMYは軽いプラスチックで、kawecoは程よい重さのあるアルミ素材。
いやそれにしても、こんなに違う…?むしろ私が持ってるLAMYは同じEFでもkawecoより全然字幅が太いのに。
一言に「万年筆」といえど、書き心地は全然違うんですね。これは沼にズブズブ入っていくわけです。
実際万年筆マニアの友達は、「kawecoは金ニブとも遜色ない柔らかく滑らかな書き心地」と話していました。
同じスチール素材でも、細かい部分が異なることで書き心地に差が生まれるのかもしれませんね。
高級感溢れる限定色「ルビー」のボディを見てみよう
kawecoは皆さんご存知の通り、キャップをした状態ではかなりコンパクト。
そして筆記時にはこんなふうにキャップをお尻側に刺した状態で使用します。
かつては私もkawecoの存在を知らなかった頃はこの小さな棒状の文具を見て、「ペンにしては小さいな…付箋?のり?」と思っていたものです。
今ではこのこじんまりとしたサイズ感がkawecoの大好きなポイントの一つで、なんだかセーラームーンの変身ペンみたいだなぁなんて思っています。(世代)
装着して持ってみるとこんな感じ。
筆記にはなんの違和感もないサイズ感にはなりますが、手の大きい男性にはもしかしたら気持ち小さく感じる可能性はあるかもしれませんね。
しかしkawecoのボディはなかなかしっかりとした重みがあるので、コンパクトでありながらチープな感じは全くありません。
むしろ美しい万年筆として洗練されていった結果、キュッと小さくまとまった。そんなイメージです。
実際に書いてみた
持っている方も多いであろうLAMY Safariと比較。
紙は万年筆マニアの中でも愛好者の多い神戸派計画のグラフィーロ4mm方眼です。
「これが同じ細さの表記(EF)で許されるの…?」というくらい文字の太さに差がありますが。
kaweco EFは細かい文字も余裕で書けちゃいます。まさに手帳にピッタリ!
能率手帳ゴールドやロイヒトトゥルム、今流行りのM5、M6手帳なんかにも合いそうです。
逆に私は広めの7mm罫線のノートや無地のノートにはこの細さはちょっと細すぎてあまり使いません。広々としたノートにはMニブ(中字)くらいで伸び伸び書くのが好きです。
細字でもしっかり万年筆インクならではの濃淡は楽しめます。ていうかこの北斎錆緑、やっぱりいい色だなぁ…(惚れ惚れ)
特別版のロゴは限定感溢れる「kaweco collection」!
実は「kaweco」にはいくつか種類があって、万年筆の中でも大きいものと小さいもの、さらにボールペンなんかもあったりします。
そんな中でこのタイプの万年筆は「AL SPORT (アルスポーツ)」というシリーズ。なので通常のスポーツシリーズにはここの印字も「kaweco AL sport」と書かれています。
しかしkawecoの中でも特別版として出される限定AL SPORTは「kaweco collection」の表記に。
個人的にはこれがこの子をお迎えする決め手の一つでもありました。なんだか何となくこの万年筆に「Sport」って…似合わないなと思って…。(偏見)
光沢のアルミボディに同型色のルビー色でさりげなく印字されているので、まさにコスメのようなデザインです。
パッケージも限定仕様の可愛いルビー色!
そして限定版kawecoは、付属のスリーブも限定仕様。
これは私が調べてみた限りkawecoの「限定版」といっても少々違いがあるようで、缶ケースが限定カラーになっている時もあれば、今回みたいにスリーブだけが限定カラーになっている時もあったりとその年ごとに変わるようです。
今回私が購入した2022限定collectionのルビーは、缶ケースは通常盤と同じで、スリーブだけが限定仕様、という感じでした。
(ところでこのスリーブって皆さんどうしてるんでしょうか?缶ケースは手帳タイムで使うフレークシールを入れて活用しているのですが、スリーブは使い道はないけれど勿体無くて捨てるに捨てられず…。どなたか知恵求む)
最後に
見た目、書き心地、サイズ感、特別感…もうどれをとってもパーフェクトで最近はこの万年筆ばかり使っています。
そして実際に手帳や本と一緒に使ってる様子はこんな感じ。ノート類はシンプルな色味のものを選ぶことが多いので、そこに大人っぽい洗練されたルビーが映える映える。
限定版というのはいつになっても特別なもので、古くなっても色褪せることなく、むしろその価値は上がっていくもの。
実際私が所持しているLAMYのうち一本は、2018年に限定販売されたオールブラックモデルを2022年に譲っていただいたものです。これもとってもお気に入り。もう一緒に寝たいくらい。
サイトによってはまだ在庫がある可能性もあると思うので、気になった方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
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